K&Oエナジーグループ株式会社(1663)
開催日:2025年5月31日(土)
場 所:大和コンファレンスホール(東京都千代田区)
説明者:代表取締役社長 緑川 昭夫 氏
1.グループの概要
- 千葉県は天然ガスが採れる日本でも珍しいところです。当社は天然ガスを掘って一緒に出てくるヨウ素を生産・販売している会社です。商号はK&Oエナジーグループ株式会社。本店所在地は、千葉県の太平洋側にある茂原市です。設立は2014年1月6日。これは持株会社を作った日で、実際は90年以上経つ古い企業です。資本金は80億円、東京証券取引所のプライム市場に上場しています。業種は鉱業です。証券コードは1663。事業目的は「ガス事業、ヨウ素事業等を行う子会社等の経営管理およびこれらに附帯または関連する一切の事業」です。売上高構成比は、メインであるガス事業が約78%、ヨウ素事業が約15%、その他が約7%です。決算期は12月末、従業員数は連結4社を含めて663名です。
- 当社の連結子会社は4社です。まず、関東天然瓦斯開発株式会社はK&Oエナジーグループの「K」のところで、千葉県で天然ガスを掘っている会社です。天然ガスの生産・販売、かん水の販売のほか、都市ガス会社へガスを卸しています。「O」にあたる大多喜ガス株式会社は千葉県内で都市ガスを営んでいる会社で、卸された天然ガスを小売りしています。他のガス会社同様、電気の供給・販売、LPガスの販売もしておりますし、日本で唯一の圧縮天然ガス事業も行っております。K&Oヨウ素株式会社は、ヨウ素の製造・販売を行う専業の会社です。株式会社WELMAは地熱井等を掘削する会社です。2018年にM&Aで当社グループに加わりました。
- 当社グループのあゆみをご説明します。持株会社の発足は2014年ですが、1931年(昭和6年)から天然ガス事業を行っております。1949年に関東天然瓦斯開発が東証に上場し、その後、鉱山事業と都市ガス事業の法律が二つに分かれたため、大多喜ガスが都市ガス事業という形で独立しました。関東天然瓦斯開発は東証の一部に、大多喜ガスは二部に上場し、一時は親子上場となっていたため、それを解消する意味もあり、持株会社のK&Oエナジーグループが2014年に設立されました。
- 2018年、大多喜ガスは電気の小売を開始しました。また、その年、火山帯の周辺地域や地熱地帯数千メーターの井戸を掘って、中から蒸気や熱水を取り出して発電するといった地熱の掘削事業を行うWELMAが当社グループに加わったことで地熱関連事業へも進出しました。2,000〜3,000メーターの井戸を掘る櫓(やぐら)という設備も有しています。
- 2021年、福井県でレタスなどの栽培を行う植物工場事業に進出しました。
- 2022年、それまでK&Oヨウ素(旧:日本天然ガス株式会社)と関東天然瓦斯開発は、どちらの会社もヨウ素と天然ガスの事業を行っていましたが、関東天然瓦斯開発のヨウ素事業をK&Oヨウ素へ、K&Oヨウ素の天然ガス事業を関東天然瓦斯開発へ移管し、それぞれを専業の会社にし、グループ事業の再編を実施しました。
- ここで昭和18年(1943年)に撮影されたフィルムをご紹介します。戦時中のエネルギー事情や当時の生活はどうだったか。昭和16年(1941年)頃、ABCD包囲網によりアメリカは日本への石油輸出を全面的に禁止しました。また、当時日本にはプロパンガスというものがありませんでした。昭和30〜40年(1955年〜1965年)頃に家庭に普及するまでは都市ガスだけ、しかも石炭から作ったガスが主流でしたが、それには一酸化炭素が含まれるので非常に危険でした。その時代から私どもは一酸化炭素が入っていない天然ガスを供給していたので、日本にも安全な国産天然ガスがありますとPRするような、当時の様子が伺える内容となっています。
- ガスを掘る井戸は、鉄塔のような櫓を建て、そこから地下にパイプをつなぎ、先端をぐるぐる回しながら掘っていくという構造になっています。パイプが下まで行ったら、今度は上に引き上げ押し込んでいくというやり方で、1,000〜2,000メートル近くまで掘っていきます。地下にはガス層があります。千葉県の天然ガスは、地下にある「かん水」という塩分を含んだ太古の海水に溶け込んでいます。地下水なので、非常に圧力がかかった状態で存在しています。それを地上まで汲み上げると、大気圧に触れることでメタンガスがブクブクと分離します。ビールの栓を抜くと泡が出てくるのと同じ原理です。
- そういった天然ガスを含むガス層が広がっているのが、千葉県を中心に茨城・埼玉・東京・神奈川県下にまたがる広大な水溶性天然ガス田「南関東ガス田」です。東京の下にもガス層がありますが、東京湾を中心とした断面図で見てみると、東京湾に近いほうから千葉市、茂原市、銚子市と太平洋へ向かってお盆のような地層構造になっています。東京湾側は深い場所にガス層がありますが、太平洋側へ行くほどガス層は浅い場所に位置しており、浅い井戸でも採りやすくなっています。東京は2,000メートルぐらい掘るとガス層に当たるのですが、それにより事故も起きています。だいぶ前には、渋谷で温泉を掘っていて爆発事故がありました。
- ちなみに、千葉県市原市にある地層は「チバニアン」として地質時代名に名を刻み、ゴールデンスパイク(地質時代を区切る境界を示す国際標準模式地の地層に打ち込まれる金色の杭のこと)が打たれています。このチバニアンの地層は、南関東ガス田を構成する地層の一部でもあり、千葉県市原市周辺では地表に露出しております。
- 南関東ガス田のうち、私どもは太平洋沿いに鉱区として国から許可を得ている地域があり、そこは私どもしか掘ることができない権利をもらっています。ここで掘ったガスを千葉市や八千代、市川へパイプラインを通じて送っています。当社グループ鉱区内におけるガスの可採埋蔵量は、約1,100億㎥と言われています。私どもで生産しているのが年間2億㎥弱ですので、現在の生産量で計算すると、あと600年分くらいは掘ることができます。ヨウ素の可採埋蔵量は約64万tで、今現在の生産量は1,700〜1,800tぐらいですので、約400年分の埋蔵量があります。石油はだいたい50年ぐらいでなくなると言われていますが、千葉県の天然ガスに関しては、現在の生産量で計算すると当分なくなることはありませんので、安定して供給できます。
- なお、今の生産量をいきなり10倍にするといったことはできません。天然ガスやヨウ素は地下の水の中に溶け込んでいるので、水を汲み上げなければならないのですが、そうすると地盤沈下の恐れがあるからです。そのため一定量しか汲み出すことができません。
- ヨウ素は数少ない日本の資源で、世界中に輸出している貴重な国産資源です。最近、新しい太陽光発電として「ペロブスカイト太陽電池」が話題になっていますが、その主原料がヨウ素と鉛です。バッテリーなどはレアメタルを使わなければいけないので、海外から輸入しなければいけないのですが、ヨウ素は国産の資源なので、経済安保上も非常に優秀です。
- 天然ガスを千葉県で産出して千葉県で消費するということで、私どもは「千産千消(地産地消)天然ガス」という言葉を使っております。メタンガスがほぼ100%ですので、他の化石燃料に比べてCO2の発生量が少なく、環境にやさしいというメリットがあります。また、国産なので、海外情勢による影響を受けにくいです。ウクライナ紛争以降、輸入LNGの価格も一気に上がっていますが、私どものガスは安定して安価に供給することができます。また、日本にLNGを輸入する場合、海外で液化して船で積んで日本で気化するという工程が入りますが、それが要りません。天然ガスを掘った状態でパイプラインにそのまま送ることができるので、輸送コストと輸送におけるCO2排出量を抑えられます。
- 当社グループのガスの流れをご説明します。関東天然瓦斯開発で掘ったガスを、大多喜ガスを含めた都市ガス会社に卸供給をしております。千葉県ではこういったことをやっている会社が数社ありますので、大多喜ガスはそちらからも購入し、家庭用のお客さまに国産の天然ガスで供給しています。また、LNG輸入事業者という形で、東京電力さんや東京ガスさんから卸供給を受けて、発電用や京葉工業地帯の大口のお客さまに販売しており、販売量としてはこちらのほうが国産天然ガスより多くなっています。こちらは輸入しているガスですので、国際価格によって上下します。輸入価格が高くなれば、お客さまにも高い価格で販売させていただくということで契約しております。
- ヨウ素の用途についてご紹介します。皆さまにおなじみなのは、喉のスプレーやヨーチンという消毒剤ではないかと思いますが、実はそれらには大した量は使われておりません。一番多く使われているのは、CT検査で血管造影剤として使われるX線造影剤です。CT検査は先進国では普通に行われていますが、途上国においても検査の機会は今後増えてくるだろうと思いますので、X線造影剤の需要はまだまだ伸びる見込みです。現在、ヨウ素の需要は年間2〜3%ずつ伸びていますが、それに併せて私どもも生産を増量し、需要に応えていきたいと思っております。
- その他の用途としては、殺菌防かび剤や工業用触媒、液晶関連などがあります。ヨウ素は反応性が非常に強いので、有機ELの偏光フィルムを作る際にも使われています。ペロブスカイト太陽電池は、積水化学さんが大規模工場をこれから造るという段階で、今年中には出荷すると思いますが、まだ試作段階です。ペロブスカイト太陽電池は大阪・関西万博の会場西側の交通ターミナルのバス停の屋根に使われています。薄くて軽く、折り曲げて設置できるのが特徴です。ご興味があれば、万博に行かれた際にぜひご覧ください。
- 世界のヨウ素生産量は、1995年から2023年にかけて少しずつ増えています。われわれが出荷しているヨウ素は黒い固形のものです。中学校の理科の授業にも時々出てきますが、ヨウ素は、昇華という特殊な形態で、固体から直接気体になる性質があります。液体にはなりません。固形のときは真っ黒ですが、ポピドンヨードやアルコールで溶かすと、茶色っぽくなり、気体になると紫色になります。
- 世界の生産量は、日本とチリがほとんどを占めています。アメリカでも少し採れますが、その他はほぼありません。チリと日本に偏在しているという特殊な資源です。ヨウ素は元素であり、合成することがでないので、こういう形で採り出すか、一度使ったものをリサイクルで再利用するしかありません。
- 世界のヨウ素生産量のうち約30%が日本、そのうち千葉県のシェアは約8割です。当社グループの国内シェアは約15%、世界シェアは約5%です。米国地質調査所の調べによると、地下に埋蔵されている量は、チリよりも日本のほうが多いそうです。チリと日本では作り方が違いますが、日本はまだまだ地下に資源が大量にあるので、最終的には日本のほうがヨウ素は多いだろうと言われております。
- 2016年から2025年現在までを見ると、ヨウ素輸出価格は高騰しています。当社の業績にも影響しており、2017年ぐらいまでは1kg当たり25〜30ドル弱だったものが今60ドルぐらいまで上がっています。輸出に関しては為替レートも影響します。当時1ドル100円ぐらいだったものが今は140円、去年は150円ぐらいでしたので、昨今の円安が当社グループの業績を押し上げています。
2.業績の概要等
- 売上高の実績と予想です。2016〜2021年まで売上高は平均660億ほどでしたが、2022年にいきなり1,000億まで上がりました。これは、ガス事業のうちLNGを卸して販売する量が増えたことが影響しています。輸入LNG価格は、2022年にウクライナ紛争と同時に世界中で高騰しましたが、それに伴い、当社が購入する卸価格が上がり、お客さまに販売する価格も上がったためということで、全体の売上として伸びました。現在までに価格はだいぶ落ち着いてきましたが、まだまだ高い状態です。
- ヨウ素事業の売上についても、2021年までは50億前後でしたが、2022年頃から為替が150円ぐらいまで上がり、売上高は90〜120億に伸びています。
- 2025年の全体の売上高は、輸入LNG価格が下がることにより減る予想ですが、販売価格が連動しているため当社の利益はほとんど変わりません。ヨウ素の売上はやや増収の予想です。これは今後ヨウ素の生産量を少しずつ増やしていくことと、為替レートが140円程度で推移するのではないかと見込んでいるためです。
- 2025年のガス事業の売上高は、発電をしている大口工業用の販売量減少を見込むことなどにより、2024年よりも2.8%減少の700億円と予想しています。発電をしているお客さまは、市場価格が安いときには発電量を落とし、市場価格が高いときに発電をするという運用をしているので、今年は用途が減ると見込んでいます。LNGの輸入価格であるCIF価格は、1t当たり9万5,000円程度で昨年と変わらないだろうと見ています。ヨウ素事業の売上高は、販売量の増加を見込むものの、為替相場を円高に見込むことなどにより、2024年実績並みの136億程度と予想しています。
- 経常利益の実績と予想については、輸入LNG価格は利益にさほど影響はないのですが、ヨウ素は販売価格が上がるとそのまま利益が増えるというスキームになっており、2022年以降、ヨウ素事業により業績が押し上げられてきました。2050年カーボンニュートラル後に向け、天然ガスとヨウ素だけではなく、地熱やその他のエネルギー開発に進出しており、それらへの投資により2025年の利益は若干減るという見込みです。
- しかし、配当金は増やしていきたいと思っています。中計2027でも発表しましたが、2025〜2027年までの3年間は配当を増やし、累進配当を行います。今年の年間配当金は、昨年から6円増額した48円を予定しています。安定配当を非常に重視しており、業績はやや上下しますが、配当金を下げたことはありません。ここ数年は配当を上げ続けています。
3.K&Oエナジーグループの取り組み
- 今後は、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を行います。現状分析として、まず当社の株主資本コストは5%程度と認識しております。2021年度までROEは3%台と少し低い値が続いていましたが、2022年度以降は業績向上により上昇し、2024年度は6.6%まで水準を上げました。自己資本比率は高水準です。これは、天然ガスは生産するための井戸を一本掘るのに数億円かかること、都市ガスもガス配管という大きな投資をして長く稼いでいくというビジネススキームであることが理由です。インフラとしての資産が非常に大きいため、結果としてROEは低いですが、2024年末時点ではPBRは1倍を超えました。
- 2025年2月に第7次エネルギー基本計画が閣議決定されました。第6次まで、天然ガスは2050年カーボンニュートラルまでのトランジション期の重要なエネルギーと言われていましたが、新しいエネルギー基本計画では2050年以降も日本にとって重要なエネルギーであるという位置づけに変わりましたので、2050年以降もカーボンニュートラルな天然ガスを販売していくため、施策を展開しているところです。
- 現状を踏まえて、2025年から2027年を対象とする「中計2027」を策定しました。この計画では、コア事業戦略、未来事業戦略、経営基盤戦略の三つを柱として定め、それぞれ戦略を定めています。キャッシュアロケーションに関しては、成長投資と株主還元を通じて企業価値の向上を図っていきます。内容について、株主様や機関投資家様からの問い合わせが増えておりますが、積極的な対話を行い、事業戦略についてご理解いただければと思っております。
- 目標は、継続的なPBR1倍超えを目指すことです。当期純利益は、中計2027の財務・非財務目標の達成に取り組むことで、ROEを上げ、確保していきます。PERについても、キャッシュアロケーションを適切に行い、株主還元をしながら株価を上昇させていく努力をいたします。
- 取り組みを二つご紹介します。一つは、先進的CCS事業「首都圏CCS事業」における合弁会社の設立についてです。CCS(Carbon dioxide Capture & Storage)というのは、カーボンニュートラルに向けてCO2を回収して地中に埋め込む技術です。当社グループの関東天然瓦斯開発株式会社は、株式会社INPEXとともに、政府の機関であるJOGMC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)の委託事業「首都圏CCS事業」の一環として、合弁会社首都圏CCS株式会社を設立し、太平洋沖にCO2を埋め込む事業を開始します。千葉県には火力発電所や製鉄所がありCO2を大量に出す企業が集積していますが、出てきたCO2をまとめて千葉県外房沖に貯蓄する事業です。これができると、京葉工業地帯において安心して鉄とエネルギーを生産できます。今、千葉県の東京湾側から太平洋側へCO2を輸送するパイプラインを通すため、調査を行っています。
- もう一つは、ヨウ素増産計画についてです。当社グループ会社であるK&Oヨウ素は、将来的にかん水受入量が増加することを見込んで、ヨウ素精製工程の後半工程の刷新を行っており、大規模な設備増強を進めています。現在の年間生産量は約1,700tですが、2030年頃には2,000tを目指します。
4.中期経営計画「中計2027」
- 2027年を最終年度とする中期経営計画「中計2027」で、重点施策として主要KPI、株主還元方針などを発表しました。重点戦略は、コア事業戦略、未来事業戦略、経営基盤戦略の三つに分けています。
- コア事業戦略では、祖業である天然ガスとヨウ素の増産を目指します。昭和6年(1931年)から使用している設備もありますので、リプレイスを行い、地震対策も講じながら生産を継続できるよう投資を行います。
- 未来事業戦略では、再生可能エネルギー事業、CCS事業、森林保全事業の三つの分野に取り組みます。再生可能エネルギー事業では、関東天然瓦斯開発が参入して地熱発電・地熱井掘削に取り組んでいます。また、三井物産さんや大阪ガスさんとコンソーシアムを組んで千葉県太平洋沖での洋上風力発電に挑戦します。自社所有の太陽光発電設備も今後増やし、自社電源としても活用していきます。森林保全事業では、森林保全を通じて、自社で発生するCO2のオフセットに取り組み、2050年以降も私どものガスを安心してご利用いただけるようにします。海外の森林も探索しているところです。
- 経営基盤戦略では、人材、デジタルトランスフォーメーション、ガバナンスに関しての戦略、方針を定めています。
- 主要KPIについてご説明します。2027年の財務目標は経常利益75億円です。少し数値が下がっているのは未来事業戦略への投資を増やしているためです。これにより、今後も安定して天然ガスとヨウ素を生産し続けることができます。非財務目標の目玉は、ヨウ素の販売量を1年当たり1,900tへ増やすということです。また、お客さまとの契約数(アカウント数)は、現在、都市ガスが約18万件、電気などが1万数千件ほどなのですが、合計したアカウント数を21万件まで増やすことが目標です。
- 営業キャッシュフローを2025〜2027年の3年間でどんなところに使っていくか。まずはコア事業、未来事業の成長投資に約175億円を見込んでいます。デジタル化、DX投資等には約30億円を見込んでいます。これはシステム系投資、機械装置等への投資で、基幹システムの入れ替えや、すでに導入済みですが全社員がAIを使える状態にするためなどの投資です。それからレジリエンス投資に約90億円。お客さまに安定供給できるように、地震や水害に強い設備を造るための投資です。
- 株主還元方針は、累進配当を導入するとともに、中計2027の最終年度の株主還元指標をDOE(株主資本配当率)1.5%とします。1株当たりの配当金は、2021年は30円でしたが、2024年は42円、今年は48円です。今後も継続的な安定配当を目指していきます。
5.最後に
- 本日のお土産として、植物の生長を助ける「かん水フルボ酸」をご用意しました。古代の海水に含まれるフルボ酸という有機物を抽出して、リキダスという商品名で、株式会社ハイポネックスジャパンさんが販売しています。これは肥料ではなく、肥料の吸収を良くする植物活性剤で、根張りが良くなり、また花卉(かき:花の咲く草。草花。)も長持ちします。レタス類の生長にもよいため、福井の植物工場でこれを利用したリーフレタスなどの生産を続けています。
6.質疑応答
Q1.5月24日(土)、テレビ朝日の番組「池上彰のニュースそうだったのか!!」で、ガス代が激安の地域ということで御社が報道されていました。もう少し詳しく教えてください。
A1.千葉県にガス代が激安の地域があると取り上げていただき、総務社員が対応しました。2022年ぐらいから世界的にエネルギー価格が急騰していますが、国産天然ガスは国際市場に左右されません。電気もガスもそうですが、通常、原料費調整(スライド)制度というものがあり、輸入価格が上がると自動的にお客さまへの販売価格が上がる設定になっています。ところが、国産天然ガスを原料としたガスを供給している大多喜ガスの家庭用のお客さまにはその制度は適用されません。国際価格が上がっても変わらないということで、当社のお客さまは相対的に非常に安い価格でガスを提供できています。安定して供給できているのも強みだと思っています。
ただ、当社のガスの種類はメタン100%である「12A」というもので、都内で供給されている都市ガスの「13A」と異なります。そのため、残念ながら東京ガスさんのエリアにはお届けすることができません。千葉県の茂原市をはじめ当社の供給エリア内では安いガスがご利用いただけますので、ぜひお引越しを検討いただければと思います。
以上
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