株式会社G-7ホールディングス(7508)

日 時:2017年7月23日

場 所:シティプラザ大阪(大阪市中央区)

説明者:代表取締役社長 金田 達三 氏

 

1.会社概要

・当社は、昭和51(1976)年6月18日に設立しました。平成27年に創業40周年を迎え、今年(平成29年)は42周年に当たります。

・代表は私、金田達三です。本社は神戸市須磨区弥栄台、オリックス・バファローズの球場がある、非常に静かな環境のいい場所にあります。

・事業内容は、「オートバックス」「業務スーパー」などの事業を行うグループ会社の経営戦略・管理、運営等を行う持株会社です。

・当社は、取締役名誉会長である木下守が昭和50年に加古川市でカー用品専門店「オートセブン加古川店」を開店したところから始まりました。平成8年に大阪証券取引所市場第二部(以下、大証)、平成13年に東京証券取引所市場第二部(以下、東証)に上場し、平成17年には東証、大証共に第一部に指定替えしました。平成18年、株式会社G-7ホールディングスに組織・商号を変更しグループ会社を統括するホールディングス体制となっています。

・その間の平成14年に、業務スーパーを展開する株式会社サンセブン(現株式会社G-7スーパーマート)を設立しました。平成24年より海外にも出店、東南アジア進出を開始しています。

・社名の「7(セブン)」は、創業者が加古川のボーリング場「セブンボール」の敷地内に第1号店を設立したことに由来します。また、「ラッキーセブン」にもあやかっています。「G」は、当社が目標とする企業集団の姿で、「グローバル」に成長し「ガッツ」あふれる「グループ」を表しています。平成24年にはグループ会社の社名を変更し、全社に「G-7」の冠を付けています。

・グループ会社は国内に7社、海外に9社あり、海外はマレーシアを中心にアセアン諸国及び香港、台湾に展開しています。

・当社のストアは、海外11店舗含めて、全部で409店舗(平成29年6月末現在)あります。地域別の店舗数をみると、特に近畿地方と関東地方で多く、続いて中部地方となっています。

・主な事業セグメントは、「オートバックス・車関連事業」、「業務スーパー・こだわり食品事業」、「その他事業」です。オートバックスは株式会社オートバックスセブンと、業務スーパーは株式会社神戸物産とフランチャイズ契約を結び、店舗経営を行っています。

・国内のオートバックスは599店舗あります。そのうち当社の運営店舗は73店舗で、オートバックスのフランチャイジーの中で最多です。ちなみに、2番目に店舗数の多いアイエーグループ株式会社は30店舗です。業務スーパーにおいても、全国771店舗のうち、当社の運営店舗は131店舗、2番手の株式会社オーシャンシステムは43店舗です。当社はオートバックスと業務スーパーによって、日本で最大級のメガフランチャイジーと自負しています。

・平成29年3月期の連結売上高は1,103億円です。平成13年の東証二部上場以来、売上高は順調に増加し、創業40周年の平成28年3月期には1,000憶円を超える目標を達成しました。全体に右肩上がりに成長してきた会社です。

・G-7ホールディングスの連結売上高は、小売業全体で104位です。平成28年は108位でした。イオン株式会社や株式会社セブン&アイ・ホールディングスといったゼネラル・マーチャンダイズ・ストア(大手総合スーパー)が何兆円規模の業績でとびぬけている状況の中での順位です。子会社ごとの順位をみると、オートバックスを運営しているG-7・オート・サービスは267位でした。本部のオートバックスセブン(連結)は67位、フランチャイジー2番手のアイエーは335位です。また、業務スーパー運営のG-7スーパーマートは182位で、本部である神戸物産(連結)は56位、2番手のオーシャンシステム(連結)は198位です。(以上 平成29年6月28日掲載、日経MJ小売業売上ランキングより)

 

  1. セグメント別事業内容 @オートバックス・車関連事業

・オートバックスの運営はG-7・オート・サービスが行っています。現在、カー用品の販売は思わしくありません。当社としても、5年ほど前からそうした予測をしており、そのため、「オートバックスカーズ」で車の買取り、新車および中古販売にも取り組み始めています。

・兵庫県加古川市土山で、「G-7土山サーキット」というレンタルカートのサーキット場を運営しています。小さい子ども達にもっと車を好きになってもらい、将来のクルマ好きを増やすための活動です。

・「クリスタルセブン」では、洗車・コーティングサービスを行っています。ボディコーティングをすることで、その後約半年間は水垢がひと拭きで取れるため、シャンプーを使わず水洗いで済むものというものです。

・当社の板金集中センター(BPセンター)は、各種損害保険会社の指定工場です。近年は、非常に安全運転が進み、交通事故が非常に少なくなっています。当社としては、保険対応の修理を中心に事業を行っていきます。

・「オートバックスエクスプレス」は、ガソリンスタンドの業態です。ガソリンスタンドが全国的に減っており、10年前と比べるとスタンドの数は約半数になっているといわれています。閉店の大きな理由は、平成22年の消防法改正において、40年以上経過した地下貯蔵タンクの改修が経営者に義務付けられたことです。小規模店舗にとっては、そうした費用は大きな負担となりました。採算の見込めるスタンドについては、大手石油会社が買ってそのまま営業したり、セルフ式のスタンドに変えたりしています。そうした状況のなか、当社は車関連事業を行う立場から、オートバックスエクスプレスの出店を進めています。オートバックス店舗のすぐそばや敷地内で展開しており、オートバックスのお客様が格安でガソリンを入れられます。販促活動のようなものですが、5年程前から取り組んでいます。

・株式会社G-7バイクワールドは、バイクライフの総合専門店「バイクワールド」を経営し、海外にも出店しています。平成29年から車体販売のバイク王(株式会社バイク王&カンパニー)と提携し、国内12店舗中9店舗でオートバイの車両販売を始めました。

 

3.セグメント別事業内容 A業務スーパー・こだわり食品事業

・業務スーパーは、G-7スーパーマートで経営しています。業績は好調で、フランチャイジー間の競争も激しくなっています。現在、当社グループを引っ張る主幹事業となっています。

・株式会社G7ジャパンフードサービスでは、全国のこだわり食品約3万点を取り扱い、専門店や百貨店、一部海外に卸しています。プライベートブランド(PB)商品の開発や販売にも取り組み、非常に成長している事業です。

・株式会社G-7ミートテラバヤシの前身は、業務スーパー内に出店していた精肉業者の株式会社テラバヤシで、平成27年6月にM&Aにより子会社化しました。そごう横浜店のすぐ近くに本社があり、そこの精肉業が平成29年3月期の業績に非常に大きく貢献しています。

 

4.セグメント別事業内容 Bその他の事業

・株式会社G-7リテールジャパンは、「G-7モール」等の不動産賃貸業、「良品買館」等のリユース業、女性専用の健康体操教室「カーブス」、ゴルフスクール「ステップゴルフ」等のリテール業と、様々な事業を手掛けています。

・G-7モールは、2,000〜10,000坪の土地に、グループの各業態店舗およびテナントが入った大型駐車場付きの複合商業施設です。現在、全国に19カ所あり、2020年までに30カ所にすることを目指しています。

・株式会社G-7アグリジャパンは、農産物直売所「めぐみの郷」を運営しています。全国に25店舗あり、ほとんど関西が中心です。一度、関東進出がうまくいかず撤退しましたが、もう一度全国展開を目指しています。赤字となっても、創業者の強い思いにより続けてきた事業です。平成29年の春に農家の方々を招待した感謝祭では約200名が参加され、表彰式では大変感動されていました。販売方式などまだまだ見直せる部分がある事業のため、将来性が一番あるのではと考えています。

・G-7ジャパンフードサービスは、こだわり食品事業の他にもお好み焼き「神戸粉もん 七つの壷」等レストラン事業、チーズタルト「BAKE(ベイク)」等スイーツ事業などを行っています。BAKEのチーズタルトは、1日5,000個を売り上げる人気商品です。阪神百貨店では、一時期90分待たないと買えませんでした。阪神百貨店の他にも、京都寺町店、あべのハルカス店と3カ所に出店しています。

・G-7・オート・サービスは、オートバックス経営と併せて、コインランドリー事業、たい焼き専門店「やまや本舗」事業にも取り組んでいます。カー用品低迷に対抗する新事業の一環として、主にオートバックス店舗の敷地内で展開しています。さらに、車で来店する新しい顧客を開拓する狙いもあります。ただし、G-7・オート・サービスの本業はあくまでオートバックスの店舗経営であり、安定すればG-7リテールジャパンに事業を移行する計画もあります。

 

5.平成29年3月期の連結業績および平成30年3月期通期予想について

・平成29年3月期の売上高は、1,103憶7,700万円(前期比6.2%増)、営業利益は38憶9,700万円(同28.7%増)、経常利益は40億6,200円(同26.1%増)、当期純利益は20憶8,000万円同(11.4%増)となりました。平成30年3月期は、売上高1,177憶円(前期比6.6%増)、営業利益41億円(同5.2%増)、経常利益43億円(同5.9%増)、当期純利益22億円(同5.8%増)を計画しています。納得していただける数字だと思います。平成28年3月期までは増収増益を目指して予算を組み、増収増益で目的を達しましたが、平成30年3月期の数字は必達の目標です。増収増益だけでなくこの数字を達成する大前提で出発しています。

・セグメント別の売上高構成比は、オートバックス・車関連事業、業務スーパー・こだわり食品事業の2つが全体の約95%を占めています。

・中核事業の売上推移は、業務スーパー既存店年間平均は前年比101.6%、新店を含めた全体では106.7%となりました。オートバックス既存店の年間平均は前年対比97.8%、新店を含めた全体では101.1%で、前年は超えていますが、オートバックス既存店の97.8%は厳しい数字です。

・オートバックス・車関連事業は、売上高は0.4%増、営業利益は17.9%増、店舗数は1店舗増でした。最近、ハイブリッド車、電気自動車、水素自動車と、ガソリン以外の燃料で走る車が開発され、車の状況が変わりつつあります。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの年には自動運転が始まると推測されています。オートバックスの扱うカー用品も、これからかなり違ったものが出て来るだろうと予測し、新商品を開発しています。

・オートバックス・車関連事業では、オートバックスカーズ、保険といった新規事業開拓の他に、マレーシアにオートバックス2店舗とバイクワールド2店舗、タイのバンコクにバイクワールドを出店しています。平成29年からバイク王&カンパニーとの資本提携が始まり、海外で大きく貢献すると予測しています。

・G-7オート・サービス(オートバックス事業)単体では、平成26年3月期に消費税の駆け込みで異常な売上が上がり、その反動が平成27年3月期第1四半期に異常な落ち込みという形で表れました。平成30年3月期は売上高324億6,400万円、営業利益13億2,300万円を目標にしています。

・業務スーパー・こだわり食品事業は、業務スーパー以外も含め、予測を達成したも同然といえるほど現在、好調です。

・G-7スーパーマート(業務スーパー事業)単体の平成30年3月期の予測は、平成29年3月期に13億800万円だった営業利益を22億円としています。これは、約130店舗のうちの老朽化した約50店舗を、2年間かけて床、空調関係、電気関係のメンテナンスを行ってリニューアルしたために、その間利益が落ちていましたが、今期(平成30年3月期)はそれがないためで、一気に出店も含めて伸ばしていきます。売上高の予測は580億円です。

・その他の事業で特筆すべきことは、平成28年3月期に3,900万円の赤字だった営業利益が平成29年3月期、1億2,400万円の黒字になったことです。BAKEの店舗出店が今、加速しており、めぐみの郷は販売方法を委託販売から買取販売に変更しました。コインランドリー事業も、やまや本舗も伸びが期待できます。

・出店状況は、平成30年3月期第1四半期(4〜6月)に11店舗、第2四半期に入った週、東京でも1店舗オープンしました。全体的に出店のペースは前年以上です。

・平成29年4月の新卒採用予定200名のうち実際入社したのは89名と、求人難になってきています。平成30年4月の求人も200名ですが、今のところ新卒の面接が非常に減っています。大企業が抱え込んでしまっている部分もあり、売り手市場となって労働力不足が出るでしょう。幸いなことに小売りにはまだ既存店の社員がいますが、レストランの求人は非常に悪い状況です。数字を達成するために一番大事なのは人であると改めて認識し、中途採用者を含め、現在、採用を進めています。

・平成30年3月期の配当金は、中間配当金25円・期末配当金25円を見込んでおり、配当性向は27.5%となります。平成17年の社長就任時から配当性向30%を目標とし、おおむね30%で実施してきたのに比べるとやや少なめです。これまで同様、記念配当・業績配当を出せるぐらいの業績を上げようと計画しています。

 

  1. 中期経営計画について

・既存の事業グループの平成33年3月期の売上計画は、売上高1700億円、経常利益70億円を目指します。内訳は、オートバックス・車関連事業で600億円、バイクワールド事業で50億円、不動産デベロップ・リテール事業で20億円、食品製造・加工・卸売販売・飲食事業で85億円、業務スーパー事業で650億円、精肉事業で115億円、アグリ事業で80億円、海外事業で100億円です。また、G-7・オート・サービスは売上高の50%を車買取販売と新業態で計上することを計画しています。

・中期経営計画のポイントの1つは、「組織力と人間力の強化」です。グループ間の人材交流、コラボレーションを強化し、いろいろな意味でマルチ人間づくりに取り組みます。

・現在、急激な勢いでグループ会社の社長が若返っており、バトンタッチを進めるべくNCC(ネクスト・キャビネット・クラブ/次期役員・経営者クラブ)で経営者、役員を教育しています。NCCでは現在10名、この下にあるNC養成塾では15名ほど、計25名ほどの人材の教育を進めています。

・M&Aは、進めるしかありません。何かいい物件がありましたらM&Aの推進室(成長戦略室)にご連絡をいただければ、適正価格で取引します。

・計画達成のポイントは、アグリ事業のめぐみの郷と海外事業の業績をどれだけ上げられるかです。海外は長らく進展していませんが、マレーシアでの事業がようやく花咲いてきました。めぐみの郷と海外事業以外でも、新事業を極力推進していきます。

 

7.海外展開戦略について

・マレーシア各店は、出店時の売上がゼロに等しかったので、平成29年3月期の売上前年比は、オートバックス事業のクランセントラル店117.9%、テブラウシティ店137.3%、バイクワールド事業のクランセントラル店389.3%、テブラウシティ店133.4%となりました。ただし、黒字になったのは、テブラウシティ店のみです。

・一番業績が悪いのはタイのバンコク・ナワミン店(バイクワールド事業)で、全く売れませんが、撤退する気はありません。

・車関連事業のほか、東南アジアでレストラン事業を展開しており、台湾では「串かつだるま」を出店しています。また、ミャンマーとベトナムでファームをつくっていますが、いまは土壌改良している段階です。また、G7ジャパンフードサービスが国内の食材を海外に輸出しています。

 

8.スポンサード活動 

・女子プロゴルフの大谷奈千代プロ、吉田弓美子プロ、東浩子プロ、ささきしょうこプロを応援しています。ささきしょうこプロは2016年賞金ランキング28位です。

・サッカーではヴィッセル神戸、ボクシングでは「大阪の星」井岡一翔選手の応援をしています。井岡選手は世界最速で3階級を制覇しています。「G-7」のロゴがウェアに小さく付いていますのでご注目ください。

・元F1レーサー鈴木亜久里のチームARTA(AUTOBACS RACING TEAM AGURI)で、当社社員の大西隆生がプロに交じってドライバーとして参戦、好成績を上げています。

 

9.質疑応答

Q1.業務スーパーのフランチャイジーは貴社以外にもあるかと思いますが、他社と差別化している点は何でしょうか。

A1.人材の育成もそうですが、売り場面積を拡大するべく新規出店をとにかく進めることに重点に置いています。NCCで指導者、経営者を育ててきたことが実を結んできたのではないかと思います。

 

Q2.先ほどもお話ございましたが、2020年(平成33年3月期)の中期経営計画では売上高1,700億円、経常利益70億円と、現在から大幅な成長を計画されています。一体どのような戦略をお考えなのでしょうか。

A2.一つは既存店の出店、もう一つはM&Aで、国内、海外問わず当社のキャッシュフロー内で4年後に目標を達成できるように進めます。M&Aについても2017年春からすでに2社実施しており、今後もそういう案件があれば取り組んでいきます。

 

Q3.中期経営計画では最初に組織力と人間力の強化を一番最初に掲げていらっしゃいますが、最重要課題だとお考えなんでしょうか。

A3.小売業に限らず人が戦力です。会社は人の力を結集してできるものですから、人というものは大事にしていきたいと考えています。

 

Q4.中期事業計画においてG-7アグリジャパンが農協ビジネスに挑戦を挙げられています。多くの会社が農協ビジネスに取り組まれていらっしゃいますが、勝算はあるのでしょうか。

A4.「勝算無くして成長無し」、高い授業料を払ったおかげで、今年(平成29年)春に200名の生産者の方にいろいろアドバイスも受け、協力の確約を取ったので、関西で早く地盤固めをしたいと考えています。

 

 

 

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