ジャパンベストレスキューシステム株式会社(2453)

日 時:2017年7月17日(祝・月)

場 所:ミッドランドスクエア5階 ミッドランドホール(名古屋市中村区)

説明者:代表取締役社長 榊原 暢宏 氏

 

1. JBRグループの概要

・私は名古屋出身で、昭和区に生まれ、今も瑞穂区に住んでいます。本日、ミッドランドスクエアでのIRは、心からうれしく思います。

当社は、ジャパンベストレスキューシステム(JBR)と言いますが、元々の創業は、27歳の時に始めた「ジャパン バイク ロードサービス」というオートバイでのJAFのような、困りごとを助けるサービス事業です。ただ、オートバイのほかに事業を拡げ、ロゴはそのままで会社名を変えたので、長い社名となっています。

・本社は名古屋市内の伏見です。東京は大手町に本部を構えています。大手町本部は、「イメージがよい」、「他の企業とも提携しやすい」、ことから長年こだわっています。連結従業員数は437名。資本金は7億7,900万円、2016年9月期の売上高は約115億円でした。2007年に東証一部と名証一部に上場しました。

・企業理念は「困っている人を助ける!」です。小さい頃に祖父母のところの養子になり、『おじいちゃん・おばあちゃん』に育てられてきたので、電車で席を譲るとか、荷物を持つとか、小さな人助けを当たり前のように行ってきました。それが企業理念にもつながっています。また、まだまだやり切れていませんが「110番と119番以外のすべてのお困りごとを解決する組織作りに挑戦!」を経営方針としています。

・当社グループは3社あります。1つめのジャパンベストレスキューシステム株式会社本体は、初めてのお客様に対する『駆けつけ事業』と会員登録されたお客様に対する『会員事業』を主としています。会員事業は自動車のJAFのようなカタチで、その生活版に取り組んでいます。最初に会費をいただき、その後、無償もしくは低額で課題解決をしています。また子会社の1つは、『保険事業』のジャパン少額短期保険株式会社(以下、ジャパン少額短期保険)で、日常生活のさまざまなトラブルや不安に対し、少額・短期で加入できる保険を提供しています。もう1つ子会社として、家電や住宅設備のトラブルに際して、各種保証を行う『保証事業』のJBRあんしん保証株式会社(以下、JBRあんしん保証)があります。

 

2. JBRグループの事業

・『駆けつけ事業』のビジネスモデルをご説明いたします。具体的な例を挙げますと“ガラスが割れた”、“カギをなくした”、“パソコンが壊れた”等のトラブル発生時、タウンページやインターネットで当社を知ったお客様から、名古屋と大垣のコールセンターに連絡が入ります。電話でのやり取りの後、当社が出動の要請をかけ、生活救急車という車がお客様の元に駆けつけます。お客様からいただいた修理等費用のうち何%かが、当社の手数料になります。

生活救急車でお客様の元に向かうスタッフは、当社の社員ではありません。そのお客様のエリア内にある、接客応対が良く、評判の良いガラス屋などの事業者ネットワークです。

・次に『会員事業』のビジネスモデルをご説明いたします。トラブルが発生前に、お客様が当社の会員となり、会費を頂戴します。特にトラブルがなければ、会費が当社の収益となります。トラブルがあれば、『駆けつけ事業』同様にコールセンターで受け付け、無償、もしくは低料金で生活救急車が駆けつけます。

さらに最近では、火災報知機など建物内の設備メーカーと提携し、機器のトラブルが生じた時に、連絡を受けて生活救急車のスタッフが修理にあたる企業提携も行っています。

『保険事業』と『保証事業』のビジネスモデルも、ほぼ『会員事業』と同じで、前もって会費をいただき、何か利用があれば無償で駆けつけます。

・ビジネスを始めた当初は、社員を雇えず、水道工事店やガラス屋、カギ屋などで接客ができ評判の良い事業者を選び、白い車を塗装して生活救急車としていました。現在、加盟店が約500店程度あり、さらに協力店は1,780店となっています。トラブルがあって駆けつける際、当社の社員が駆けつける範囲と、加盟店や協力店にお願いする範囲があり、3つの柱でお客様を助けているのが当社の事業の特徴です。

・『駆けつけ事業』で対応するトラブルやサービスは、以前20〜30ありましたが、今はお問い合わせの多い7項目に集中しています。「カギ」「水回り」「ガラス」「害虫駆除」「パソコン」「お庭のサービス」「リフォーム」です。カギはロッカーや住宅などさまざま。水回りはトイレやキッチンなどのトラブル。お庭のサービスは一度うかがって、その後樹木が伸びた時などのリピートのお客様が中心。リフォームは屋根の修理等の小口案件です。この7項目で1日のコール数が約2,500件。問い合わせだけで解決する場合もあるので、現場に駆けつけているのが1日に約500件です。365日対応です。24時間対応については、深夜のスタッフ配備について現在検討中です。

・『会員事業』の入会について。例えば自動車のJAF会員も、自動車を購入し、保険に加入するのと同時に入会することが中心で、ただ「入会してください」では、なかなか人は動きません。入会や登録について研究し、賃貸物件の入居や大学入学、通信サービスへの入会など、「入り」のタイミングを狙って、当社のサービスをご案内して、会員獲得をしています。毎月の光熱費の支払とセットにすると会員数が増えるので、現在はこの分野の営業活動も行っています。

・子会社のJBRあんしん保証による『保証事業』は、家電や住宅設備に故障やトラブルが発生した際に、お客様に代わり修理受付から修理費用の支払までサポートするサービスです。メーカー保証は1〜2年なので、その後をサポートしています。対象となるのは、水回りやキッチン、浴室、給湯、空調設備などです。最大10年保証を行っており、入会費は120ヶ月(10年間)計上になります。したがって当社の決算も長期前受け収益が多くなっています。

・現在、会員事業と保証事業を合わせて、会員数は前期で約206万人です。会員数ゼロからスタートしましたが、今後も会員数の拡大に努めていきます。

・子会社のジャパン少額短期保険による『保険事業』は、何か困った時に「こんな保険があったらな」ということを、自分の経験や保険業界の方と話して開発しています。例えば、旅行に行ったのにずっと雨で、お金を返してほしいなと考えて作ったお天気保険は、気候の専門家の方々と気象データも検討しながら作りました。また、満員電車に乗った時に、痴漢に間違えられるトラブルの恐れを実感。通勤にはストレスがつきものだと思い、従来からの弁護士費用保険を「通勤保険」として名称を変えています。最近メディアでの紹介が増え、最近1ヵ月でネット経由で5,000名の入会がありました。この勢いなら会員数の10万人突破も目指せる直近のヒット商品です。仕組みとしては、何かあればすぐに弁護士と連絡がつき、必要があれば弁護士が30分以内にその場に駆けつけて、冤罪等の対応に当たります。こういったものは、会社の福利厚生として入社時の入会がチャンスなのではと考えています。

 

3. 2017年9月期 第2四半期決算概要

・2017年9月期の第2四半期売上高は62億1,300万円となりました。増加の理由は、買収したリペア事業(フローリングや家具の傷を補修する事業)が、売上に寄与したからです。また、保険事業やコールセンター事業や会員事業も順調です。ただし、営業利益は3億7,900万円と、前期から1億500万円減少しました。将来のためのシステム改修の投資等が主な要因です。

また、『会員事業』や『保証・保険事業』の10年保証は、最大120ヶ月計上という長いスパンで動きます。そのため前受収益と長期前受収益が増加しています。

・第2四半期決算の前期比では、売上高が57億円から62億円に、営業利益が4億8,400万円が3億7,900万円になりました。

・貸借対照表において、会員が増え、現金資産が増えると提携先への安心材料になります。未上場の時は情報も未公開なので、不安がられることも多かったのですが、上場により、キャッシュが潤沢にあることや、長期前受け収益も年々増加していることが明確になりました。

 

4.中期経営計画 

・『駆けつけ事業』では現状、初めてのお客様に対する駆けつけ件数が1日500件となっていますが、これを1日1,500件にする計画です。年間では17万件を50万件にしたいと思います。そのためにインターネットやスマホの力も借りるべく、システム投資もしています。

『会員事業』と『保証事業』は、現在、200万人程度の会員数ですが、目標410万人と約2倍を目指しています。リペア事業を買収してグループに加えたのも、住宅購入時に「10年後に家具やフローリングの傷が治せます」ということで会員数を増やしていけるからです。ここを倍にすることが今一番大きな目標となっています。

『保険事業』は、現状25万人の会員数から40万人を目指していますが、通勤保険をつくり、今後も新しい保険を次々に作っていくので、十分可能な数字と見込んでいます。

・『駆けつけ事業』では、新たなシステムを作り、スピーディな対応を目指します。それが遅いと他社に逃げられてしまいます。加えて、インターネットで予約ができるシステムや困った時には必ず見てもらえるような集客サイトを考えています。また直営社員が対応するとスムーズに進むので、生産性と効率性を上げるために直営店の社員を増やすことも考えています。

・これまでは依頼された修理が完了すれば、それで終わりでしたが、今後は当社をアピールする冊子等も作り、小口リフォーム等につながる施策にも取り組んでいきます。

・『会員事業・保証事業』は、現状の200万人から410万人を目標とします。そのために「入り」のタイミングを重視。「入りのタイミング」とは、購入・入学・入会・入居・加入などです。大学では200数十大学と組んでいますが、これを専門学校にも広げたいと思います。そのほかに、スマホ購入時の通信キャリア、住宅購入時の電気、ガス、新聞、自転車の特約店などが「入り」のタイミングに関わるところです。また個人ではなく、店舗等法人でも、来客が店舗のガラスを壊したとか、社員が辞めたらカギを交換しないといけないといった需要があるので、そういった分野にも取り組んでいきたいと思います。さらに最近は自転車による事故も多く、ここにも需要があります。個人経営の自転車店が減少しており、ちょっとした修理にも不便をきたすことがあり、自転車向けのサービスがあると便利なのでは、と考えています。また、現在販売されている自転車保険は、対物で1億円の保証です。でも私にとっては、その金額はありえません。これを一気に100万円まで下げるとコストダウン等もできます。当社はそのような保険を企画・開発し、自転車店に販売していきたいと思います。

・『保険事業』は、25万人から40万人を目指します。最近、痴漢に関係するニュースが多く、ヒット商品が生まれています。冤罪保険は当社のみで扱っています。開発に1年ほど要し、ようやくできた保険なので、他社に真似されないうちに集中して取り組めば目標達成は可能だと考えています。

・投資戦略としては、現在システム投資に取り組んでいます。簡単に承れて、お客様の現場から報告できるようなものを作りたいと思います。また当社として不足している人的投資も行い、研修等の人材育成にもお金をかけています。

さらに駆けつけ・会員・保証・保険の本業事業にシナジー効果を発揮する良い会社があれば、優秀な人材の確保にもなると考えていますのでM&Aも行っていきたいと思います。例えばリペア事業のM&Aもその一つでした。これは私の自宅の子どもの成長における実体験が元になっています。子どもが小さい時にはあちこち傷だらけにしますが、大きくなるとそんなことはなくなる。入居して10年後くらいにフローリングや壁の修理ができたらいいなと思い、10年間の傷保証などが作れれば、住宅販売時に需要があると思いました。

・財務戦略としては、株主価値の最大化を追求したいと思います。配当方針としては、連結配当性向30%以上をメドにしています。そして業績連動型の配当状況を見ながら、特別配当も考えたいと思います。2016年9月期は、中間1円・期末が5円で6円でした。2017年9月期は、中間3円、期末も5円以上で頑張りたいと思っており、できるだけいい配当ができるように今後も努めていきます。自己株式取得基準は、連結当期純利益の50%から、配当総額を引いた額をメドとし、自己株式の取得を実施する予定です。

・連結業績の推移と計画では、今期は売上高130億円、営業利益8億円を計画しています。元々は20%くらい利益率があったのですが、上場に関する費用や内部統制等にコストが掛かるようになりました。しかし、駆けつけ・会員・保証・保険の本業に専念すれば、また20%を目指すことができると思います。まずは10%を目指そうと考えています。

・中期経営計画・戦略のまとめとして、2019年ビジョンは「年間500万人へのサービス提供の実現」であり、目標指標は2019年9月期に連結売上高190億円、営業利益率10%です。

 

5. 株主還元

・2016年9月期は、中間1円・期末が5円で6円でした。2017年9月期は、中間3円、期末も5円以上と予測しているので、年間で8円を予定しています。できるだけ株主還元をして、企業価値向上に努めたいと考えています。

・当社のサービスは困った時に限られるので、株主優待として提供することがどれほど喜ばれるのか、検討の余地がありますが、今は優待にはしていません。その一方で、子どもが就業体験できるキッザニアは、開設当初から支援しているので、東京と大阪にあるキッザニアの優待券を贈呈しています。名古屋にも今後オープン予定があるので、こちらへの優待も検討したいと思います。

・もっと知名度を上げれば、というご意見もいただきますが、8億円くらいの利益だとテレビCMを全国で打っても一瞬で流れてしまう。でもフリーダイヤルは、0120-50-50-50で確保しています。「何か困ったらこの番号に」というプロモーションにも取り組んでいきたいと思います。

 

6. 質疑応答

Q1. 少額短期保険はすぐに加入できますか。具体例をあげて詳しく教えてください。

A1. インターネットで「ジャパン少額短期保険」で検索していただくと、サイトが出て、インターネットから加入できます。できるだけ簡便な入力にしているつもりです。保険種類もそれほど多くはなく、家財に対する保険や自転車保険、お天気保険、弁護士保険の4種類です。フリーダイヤルでもご案内しています。

 

Q2. 『会員事業・保証事業』で、「入り」のタイミングを重視した新規会員獲得策ということで、業界No.1/No.2企業とのアライアンスを強化しているとのことですが、専門の営業担当者はいるのですか。成果はいかがですか。

A2. 10数年前は自分一人で営業していました。賃貸関係ではミニミニにお世話になっています。大学生協では、オートバイの事故処理をきっかけに大学とのネットワークが広がっています。自転車関係は、大手のショッピングセンターと組めればいいなぁと考えています。どの分野も大手を一つ決めると横並びに広がるので、そんなに営業人員は必要なく、最初の突破口としてトップダウン2社を攻めることを重視しています。現在は、新聞の購読者狙いでは地方紙大手を狙っています。

営業社員の教育も、元々取り組んでいたオートバイに向けた会員事業において、バイク屋との信頼関係を深めることで関係構築ができていたので、感じよく接し、誠意を持って取り組むことを基本にしています。

 

Q3. 不動産仲介会社との提携が基礎的な収益になっていることと思います。ミニミニやアパマンショップ以外にもどんどん提携を拡大できそうでしょうか。例えば、日本管理センター、大和ハウス、積水ハウス、レオパレス等々。

A3. 営業に必要なのは、タイミングと出会いと当社が健全な経営をしていること。この3つを揃え、チャンスを逃がさないように、各社に営業をかけています。『会員事業・保証事業』は、現在200万人の会員に対し、410万人の目標を掲げているので、相当頑張らないと、と思っています。

 

Q4. 株主優待以外の株主還元方針について、改めて教えてください。

A4. 連結当期純利益が5億円出たとすると、50%を引き、2億5,000万円を配当とします。その後、配当総額を引いた額から自己株式を取得します。利益の半分は配当と自己株式に徹底的に使うという方針です。

 

以 上

 

 

----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
大和インベスター・リレーションズ(以下、「当社」といいます。)はこの資料の正確性、完全性を保証するものではありません。

ここに記載された意見等は当社が開催する個人投資家向け会社説明会の開催時点における当該会社側の判断を示すに過ぎず、今後予告なく変更されることがあります。

当社は、ここに記載された意見等に関して、お客様の銘柄の選択・投資に対して何らの責任を負うものではありません。

この資料は投資勧誘を意図するものではありません。

当社の承諾なくこの資料の複製または転載を行わないようお願いいたします。